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クリティカルシンキングとは?

クリティカル・シンキング=「批判的思考」って何?

日本の教育から抜け落ちている、日本人に足りない能力が、クリティカルシンキングです。

学校やビジネスの場で、「なぜそう思うのですか?」「どうしてですか?」というような質問に対して、相手に不快な気持ちをさせずに、理路整然と即答できる能力のことです。

なぜ、クリティカルシンキングが重要なのでしょうか。
事実を正確に分析し、問題点を発見し、課題を解決していくことが求められる時代には、みんなが当たり前と思っている事柄や、無理だと思うことに対しても、「なぜ?」と疑問を持ち、「本当にそうだろうか?」「本当に正しいことなのだろうか?」などの問いや仮説を立て、検証し、本質を見極める力が必要になるからです。

日本の教育では、ほとんど批判的精神を育てる機会がありません。和を大切にする日本人は、黙っておとなしく言うことを聞くように教育されてきたからです。海外では、学校の先生であれ、習い事のサッカーのコーチにであれ、生徒たちは、「なぜ先生はそう考えるのか?」「どうしてそれが正解の答えなのか?」といったことをよく質問します。しかし、日本人は先生たちの言うことを疑問も待たずに、ただ言うことを聞き、命令に従います。

先生や親が言うこと、あるいは教科書に載っていることなどを、素直に信じる子どもが良い生徒とされてきました。しかし、大人の出す正解を探す教育ばかり受けていると、発展的で深い思考はできなくなり、創造的な思考や行動もできにくくなってしまいます。

それは本当に正しい答えなのか?なぜそうなるのか?と批判的に問いを立て、納得いく答えを自ら導き出し、相手を納得させることのできるスキルを身につける教育がこれから求められてくるでしょう。

家庭でできるクリティカルシンキングの育て方

日頃から子どもに「こうあるべき」と押し付けたり、命令するのではなく、「なぜそうなるのか、どうしたら良いのか?」を子どもに尋ねて、親子で一緒にいくつかの解決方法を考えましょう。

たとえば、「ゲームをやめなさい」「ダメだと言ったらダメ」
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「なぜ、どうしてダメだと思う?」
宿題が終わっていないから。もうご飯の時間や寝る時間だから。

「あのオモチャ・服が欲しい」けど、「ダメなのはなぜか」
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たくさんオモチャや服があるから。
子どもは、この発表会のため着る服がないから、パーティーのために欲しいからなどと親を納得させる理由が言えれば、クリティカルシンキングに対して答える能力がついています。