子育ては ゴールのないマラソンだ!

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大人はどういった思いを持って子どもと接していけば良いか

子どもと一緒に過ごしていると、注意しないといけないところばかりが気になって、なかなか冷静にいられずイライラしてしまうことも多いと思います。


無理もありません、現代の子育て世代は核家族化が進み、母親にだけに負担がいきがちで、父親も鬼のようになって子どもを怒っている母親を見て、正直うるさいなと思っていることでしょう。家でゆっくり休みたいけど休めない。


昔の大家族のように、複数の目で、子どもは育てた方が楽だったようです。総人口あたりの子育てしている世代が減少している昨今、子育ての大変さを理解してくれる周囲の人も少ないですよね。

 そこで、イライラしないで、どういう思いで子どもと向き合えば良いのか。

良いヒントが公文のCapable 2020秋vol.15に松岡享子さんの特別寄稿に掲載されていました。松岡さんは公益財団法人東京子ども図書館名誉理事長でいらっしゃいます。

わたしたち大人ができること

子どもをかわいがること
できるだけ愛情を注ぐこと

かわいがられ、愛情をたっぷりと注がれて育った子どもは、人間と世の中に対して、基本的な信頼の念を抱くようになります。人を信じることができれば、心の安定を得ます。この安定が、好奇心や、想像力、学習意欲、美しいものへの憧れや、人への思いやり、忍耐や勇気など、すべての人間の能力を発揮させるもとになるのです。

『本・子ども・大人』の著書ポール・アザールは、子ども時代は、人生の重みをひきずらないで生き、人生のもっともよい分け前を先に受け取る時期だと言いました。

たくさんの子どもの本の作者・訳者であった石井桃子さんは、子どもたちに、子ども時代をしっかりたのしんでほしい、と言い残しました。
おとなになってから、老人になってから、あなたを支えてくれるのは、子ども時代の『あなた』」なのだからと

 

たのしいと感じたことを親子で分かち合って

そうです。わたしたち大人の役目は、子どもたちにできるだけ幸せな子ども時代を約束する、その実現のために努力をおしまないことだと思います。
だれしも、美しい景色を見れば、ああ、子どもにも見せてやりたいと思い、おいしいものを食べれば、ああ、子どもにも食べさせてやりたいと思うものです。
そのように、ご自分がうれしい、たのしいと感じたことを、子どもたちと分かち合ってください。

 この記事を読んで、そうだなと改めて納得しました。

働いている母親も増えていて、あまり子育てに余裕がなく、心もイライラしがちですが、一緒にきれいな紅葉を見に行ったり、おいしい季節のデザートを食べたり、その思い出が、大人になった自分を支えてくれるのかもしれません。

子どもがゲームにハマりすぎている場合のルールの決め方

最近の小学生はスマホやゲーム機に依存傾向と言われていますね。

我が家も小学三年生でついに任天堂のswitchを買ってしまいました。

コロナで家にいる時間も増えて、ゲームにハマりすぎている子が増えているそうです。ファミコンからのゲーム歴史を知っている世代ですが、当時から子供時代に塾とゲームと学校の往復だけで与えられるばかりの生活を送っている子が、果たして、コミュニケーション能力、自由な発想や想像力、必要最低限の忍耐力や努力を続ける力がどこまで育つのか疑問でした。

ゲームも楽しんで良いのですが、一日の大半をゲームに費やすことは良くないと、どの親も思うことです。

 

そこで、なぜゲームばかりしていると良くないのか、問題を冷静に話し合い、

ルールペナルティを子供に作らせることが大切だそうです。

 

子どもが決めること

ルール

ルールが守れなかったときのペナルティ

ペナルティを科すときに、子どもが受け入れない場合どうするか

 

例えば、

ルール 1日ゲームは1時間までと決める

ペナルティ 次の日は1日ゲーム禁止

ペナルティを実行したとき子どもは怒ったり泣いたり嫌がるでしょう。

そういう時に、嫌がらないで受け入れるかどうか、自分で決めたルールに納得して守れるかよく話し合い動画記録か紙に書いてもらうと良いそうです。

 

そんなの紙に書いても従わないよと思うかもしれませんが、ただやみくもに「もうゲームやめなさい、ダメ!」と怒るより効果があるでしょう。少しは時間オーバーしてきたら、子ども自身が、あーそろそろゲームやめないといけないなと思う動機になります。

 

 

 

 

 

小学生の勉強法 漢字の覚え方と計算ミス

算数 計算ミスをなくすための方法

 結論は「計算ミスはなくならない」「人は絶対に計算ミスをする」という前提で考えると良いそうです。

ポイントは、計算を説いた後2~3分はすぐに見直しをさせ、間違いを発見するトレーニングをさせる。

そして「人は3つは間違える」と教えてあげることが、なぜ見直しをしないといけないかの理由になります。

 

子どもに「また計算間違いしている」と叱ってはいけないんですね。

「人は間違えるものだからきちんと見直す癖をつけようね」と教えないといけないいのですね。

 

漢字や暗記 効果的に覚える方法

確かに、なぜか教えてもらわない覚え方ですね。

1 テキストに書いてあることを3回読む

2 重要な用語を暗記ペンで塗る

3 消えた用語が口で言えるかテスト

4 口で言えるようになったら、漢字で書けるかテストする

5 3回転しても書けなかった用語を3回書きする

 

私も中学や高校生はテスト前の期間があって、その期間は覚える作業をしていましたが、勉強を始めたころの小学生時代は、ただ授業と宿題だけで、覚える方法や宿題以外にどうやったら効果的に覚えることができるかを知らないまま過ごしていました。

 

国語の勉強法

 世の中の多くの国語教育は、言葉を表面的に暗記しているだけ、文章の意味がわからずただ「字ヅラ」を追っているだけ。

最大のポイント

「自分で読ませる」だけでなく「読み聞かせをする」

「答えを書かせる」前に「思ったことを口で言わせる」

 

そうなんですよね、人生経験の浅い小学生に難しい文章を読んで自分で理解するなんてハードルが高すぎますよね。私も長文読解を読んでも意味が分からない子どもでした。自分で読みなさいと言うだけでなく、「じゃあ、読んであげるから聴いていてね」とアドバイスできる親の余裕が必要なんですね。

 

石田勝紀さん著書の本の紹介です。

様々な教育本や子育て本を読んでいますが、2020年の学習指導要領の内容をふまえた現代版21世紀を生き抜く学びについて書かれてあり興味深かったのでご紹介します。

いわゆる頭が良い子とはどういう子を指すのか?

はじめに思いつく子は、点数が取れる偏差値が高い子です。
これからの時代は「考える力」がある子が賢い子の特徴です。
考える力とは疑問を持つ力まとめる力の2つを備えた状態。

どう思うか?

どうしたら良いか?

要するにどういうことか?

例えばどういうことか?

これらの視点で物事を考えられるかどうか。
確かに、ただ覚えて暗記していくだけならAIには勝てませんよね。
子どもに宿題しなさいと命令口調になりがちですが、疑問形で接していき、
子供に考えさせることが大切なんですね。

参考文献
21世紀を生き抜く学びを育てる小学生の勉強法
2020年3月10日 初版発行
著者 石田勝紀
発行 新興出版社啓林館
ISBN978-4-402-30999-2